子どもが不登校になって、この子は一体どうなってしまうのか…、子どもが不登校になってから、昼に起きてこなくなった…、ゲームばかりして会話がなくなった…、といったお悩みがある方いらっしゃいますでしょうか?私も身内が不登校になった際、様子がどんどん変わっていって困惑したものです。そこで今日は、不登校になった子どもの気になる症状とその対応について、また、その他にも知っていただきたいことについてお伝えしていきたいと思います。この記事を読めば、
- 昼夜逆転や、子どものイライラ、ゲーム依存等への対応方法が分かるようになる
- 学校の不登校対応の現実と理想が分かる
- 保護者のメンタルケアの必要性が分かる
といったメリットがあります。
- 不登校になって昼夜逆転の生活になった場合の対応
- 不登校になって、イライラして暴力を振るう、物を壊すようになった場合の対応
- 不登校になって、ゲーム時間が増えた場合の対応
- 不登校になってから、将来ユーチューバーになりたい、と言い始めた場合の対応
- 不登校になってから、発達障害(ADHD、ASD)と診断された場合の対応
- 不登校になってから、「起立性調節障害」と診断された場合の対応
- 不登校になってから、「睡眠障害」と診断された場合の対応
- 不登校の子どもの保護者に伝えたいたくさんのこと
- まとめ
不登校になって昼夜逆転の生活になった場合の対応

文科省の調査では、不登校児童生徒の約4割は生活リズムが乱れる、という調査結果があります。昼夜逆転になるのは、ほぼ自然なこととも言えます。これに対してどうしていけばいいでしょうか。まず、昼夜逆転自体は治していった方が良いです。ですが、昼夜逆転しているのも本人にとっては理由があります。「昼の人目が気になる」「知人に会いたくない」などです。ですので、寛容な態度を示しつつ、親子で協力して生活リズムを取り戻していくことが必要になります。
- 早起きは無理でも午前中の起きるようにする
- 食事は家族ととる
- 昼間に親子で楽しい時間を過ごせるよう、おやつ作りをする
など、徐々に生活リズムを取り戻せるよう、工夫することが良いかと思います。これは、認知行動療法の「行動活性化」の観点からも有効的とされています。
発達障害(ADHD)が睡眠の乱れの原因になっているケースもある
ADHDの成人、約9割が日中に眠気を感じるなどの睡眠に関する悩みを抱えている、というデータもあります。また、原因はハッキリとしていませんが、ADHDが過眠傾向にあるという指摘は多々あります。その他にも、下の表のように発達障害子どもの睡眠に関する悩みは多岐に渡ります。
入眠困難 | 布団に入っても寝つけない |
起床困難 | 朝、起きることができない |
中途覚醒 | 夜、何度も起きてしまい、まとまって寝ることができない |
睡眠時無呼吸症候群 | 寝ている途中に、定期的に呼吸ができなくなる症状 |
睡眠時遊行症 | 寝ている途中に、立ち歩いたり、動いたりしてしまう |
睡眠時驚愕症 | 寝ている途中に、叫んだりパニックになり起きてしまう |
ADHDの起床困難に関しては、モチベーションが働かない、ドーパミンがそもそも出づらい、という問題があります。ドーパミンが出ず、学校へのモチベーションが働かないため、起床困難につながりやすいのです。また、登校できた際にも授業に対してモチベーションが働かず、日中の眠気につながってしまい、その後の夜の入眠困難につながる可能性があります。ですので、学校に行ったらこんないいことがある、授業頑張ったらこんないいことがあるとモチベーションを高める具体物を設定できると効果的です。また、これらは「短期的な対応」ですが、「長期的な対応」としては、学校での人間関係や学習状況のアセスメントをしてもらい、環境調整、合理的配慮をしてもらうと、日中の活動量の増加、過眠の解消にもより長くつながり、睡眠の問題をいくつか解決してくれるかと思います。
発達障害(ASD)が睡眠の乱れにつながるケースもある
ASDには感覚過敏の特性があることがあります。
- 聴覚過敏→人の声、生活音、いびきなどに反応して寝れなかったり、途中で起きてしまう
- 視覚過敏→電球やライトが明るくて寝れない
- 触覚過敏→寝ている時に家族や物にぶつかって起きてしまう
こういったことが睡眠の乱れにつながってしまうことがあります。次に、ASDの人には体内のセロトニン量が少ない、ということが知られています。これは、次のような影響があります。
- セロトニンが少ない
- 不安性が強く出て、感覚過敏が強くなる。これが睡眠の乱れにつながる
- セロトニンが少ない→セロトニンを原料とするメラトニン(睡眠の導入物質)が少ない
- 寝つきが悪くなり、中途覚醒が増えるなど、睡眠の乱れが起きる
これらの問題への対応方法について、なかなか難しいところがありますが、感覚過敏に配慮した眠りやすい環境作りが重要かと思います。ですが、環境作りにも限界はあるかと思います。ですので、そういった場合は病院の受診やカウンセラーへの相談が必要になるかと思います。また、もし問題の解決が難しい場合については夜型の学校を検討する、というのも一つの選択肢にはなるかと思います。
不登校になって、イライラして暴力を振るう、物を壊すようになった場合の対応

法務省の発表によると、家庭内暴力の件数は年々増加傾向にあります。不登校の本人は家にいても落ち着かず、それがこういった形で爆発するのかもしれません。ですが、子どもが親に暴力を振るったりするということは普通の状態ではありません。一つの家族の危機とも言えます。できるならば、本人をなるべく避けず、見守りながら時間をかけて親子関係を再構築していくことが良いでしょう。親子だけで解決が難しい場合には、医師やカウンセラーなどに仲介役として入ってもらうことをお勧めします。
また、すぐに警察を頼る、という判断もアリかと思います。生活安全課の警官がしっかり対応してくれるハズです。あくまで「警察を呼ぶのはあなたを守るため」という子どもへの姿勢はもっておきましょう。また、実際には子どもが暴力を振るうのではなく、その前に親が暴力を振るっているケースが多いとも言われています。思い詰めず、冷静な対応を心がけましょう。ちなみに以下の行為は全て暴力行為に相当します。このようなシーンが日常的に見られたら、自分たちでなんとかしようとせず、第三者に相談しましょう。
- 押しのける、手で払う
- 怒鳴る、バカにする
- 物を投げる、破壊する
- 大きな音を立てる
- 叩く、ける
不登校になって、ゲーム時間が増えた場合の対応
ゲームに対する対応について、もしゲーム依存を疑っている場合いはその対応方法をこちらの記事にまとめています。参考になさってください。
不登校になってから、将来ユーチューバーになりたい、と言い始めた場合の対応
ここで考えていただきたいことは「『〜したい』と言えることは良い傾向」「副業レベルで考えれば、ユーチューバーは現実的な選択肢」の2点です。まず、この話を子どもがしてくること自体は良い傾向だと言えます。一つ、物事に興味を持てているということは、心のエネルギーも溜まり、回復期が近づいてきた証拠かもしれません。回復期等、「不登校の6つの段階」についてはこちらの記事で紹介しています。また、この話は親子の関係を良好にするための一つのツールになるかもしれません。子どもの唐突な提案には困惑するかもしれませんが、冷静に受け止め、かつ上手く利用できると良いでしょう。次に、副業レベルで考えればユーチューバーは現実的な選択肢だと思われます。ですので、特に過剰に反応せず、淡々と対応していただければ良いかと思います。
不登校になってから、発達障害(ADHD、ASD)と診断された場合の対応
発達障害にはそれぞれ、様々な特性や対応方法があります。それについてはこちらの記事でお話ししていますので、参考にして頂けたら、と思います。
不登校になってから、「起立性調節障害」と診断された場合の対応
起立性調節障害とは、以下のような障害です。
- 自律神経機能の低下が原因となる病気。
- 小学生高学年〜高校生に多く見られ、有病率は20人に1人程度とも言われる。
- 回復にかかる期間はまちまち。成人期までかかることも。
- 起こされたことを覚えていないほとひどい症状になることもある。
- 受診先は小児科。
起立性調節障害への対応としては、まず、朝起きられるように協力してあげましょう。カーテンを開けて日光にあたるようにする、朝声かけをするなど、体内のリズムが調整されるよう促しましょう。一方、本人の辛さも尊重して支援した方が良いでしょう。学校にこの診断を連絡し、理解を求めることも必要かと思います。
不登校になってから、「睡眠障害」と診断された場合の対応
- 睡眠に関連した様々な病気のこと。
- 環境の変化への不安やストレスから生じやすい
- 発達障害、ネット依存からも生じる
- 睡眠習慣の調整と薬物治療が効果的
これらが睡眠障害の特徴です。対応としては、「決まった時間に起きるようにする」「決まった時間に布団に入るようにする」ということが、まず考えられます。布団に入る際には、できるだけ体をリラックスさせて入ることをオススメします。薬物治療が適応になることも考えられます。その際には、別の疾患が隠れていないか確認することも大事でしょう。極力市販の睡眠薬を使うのではなく、受診して医師の指示に従いましょう。
不登校の子どもの保護者に伝えたいたくさんのこと

不登校はうちの子だけじゃない!不登校傾向は莫大な数にのぼる!
現在、不登校の子どもの数は莫大な数に上っています。文科省の調査によると、小中学校で30万人程度にも及びます。ただ、実態はさらに大きく広がっており、教室外登校、部分登校、仮面登校といった、不登校の傾向にある児童生徒を含めると、こちらの調査では、中学生の10人に1人が不登校傾向にある、ということなのです。クラスに3人程度は不登校傾向である、ということになります。不登校は、決してごく稀な現象ではなく、誰にでも起こり得る、自然なことでもあるのです。
不登校対応について文科省も変わってきた!方針を大転換!
世の中に合わせて文科省も方針を大転換しています。2019年に、「不登校児童生徒への支援は、『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく、社会的に自立することを目指す」としているのです。学校も「登校が正解だよ」というスタンスではなく、「卒業後の社会的な自立がゴールだよ」というスタンスに変わっているのです。
現状ではこんなことも…。不登校の大きな要因!こんな先生に気をつけて!
少し話はそれますが、保護者の方々がご家庭で悪戦苦闘していらっしゃる中、学校現場の不登校への理解は、まだまだ進んでいない、と感じています。実際、不登校になった原因の調査にて、不登校のきっかけは何か、という質問への回答が「先生のこと」と回答した子どもは、小中学校でそれぞれ3割(小学校では1位の回答、中学校では3位の回答)となっており、学校の指導体制がまだまだ不十分であることを示しています。特に、「求めるだけの教師」の存在が問題視されています。「何でできないの?」「僕も頑張っているんだから君も頑張れ!」という発言を多用するような先生が、生徒を追い詰めるのではないか、と考えられています。そういった先生に出会ったら、お子さんへのケアに注意が必要かもしれません。
不登校を防ぐのはこんな先生!頼りにする判断基準に!
端的にいうと「そばにいると『心のエネルギーの充電ができる』先生」、こういった人が、不登校を防げるかと思います。具体的には以下のような特徴です。
- 生徒に関心を持ち、より良い関係性を作ることに注力してくれる
- 心の安全基地になることができる(アタッチメントを築くのが上手)
- 生徒が「辛い」と思った時に助けを求められる雰囲気をちゃんと持っている
- 生徒に裏切られても裏切られても見捨てない
こういった先生は不登校を未然に防ぎやすい、と考えられています。先生のスタンスには、こういった姿勢を求めていきましょう。
不登校対応についてとんでもない意見を言う、「現役教員」SNSに注意!
「現役教員」を名乗って某SNSでポストしているアカウントをよく見ます。こういうアカウントには注意が必要です。なぜなら、「現役教員を名乗る時点でリスクを背負っている」からです。教員がロクでもない発言をすれば、信用失墜行為にあたり、処罰されます。個人情報を漏らせば守秘義務の違反にあたり、これも処罰されます。これを理解しているアカウントなら問題ありませんが、現役教員アカウントでこれらに抵触しているアカウントは少なくありません。そういったアカウントは、情報リテラシーがまず低く、常識のないトンデモ教師であることが多いと感じます。ですので、「現役教員アカウント」の発言は話半分で聞き流すことをおすすめします。
不登校への学校の対応の現実と理想
学校が不登校の子どもに対してどう支援してくれるのか、これは保護者から見たらブラックボックスのようなものかもしれません。私の教師としての経験から、不登校対応の現実と、理想的な対応についてお伝えしたいと思います。
不登校への学校の対応は現在はこのような感じ
学校では、不登校に対してチームで対応します。担任で解決できればそれでOKですが、そうでなかった場合は以下のように段階を踏んで対応していきます。

この手順で支援を行い、それぞれの段階での支援について、管理職(副校長、校長)の指示を確認して動いていきます。ただし、以下の理由で学校としてリーダーシップの取りにくさを感じながらの動きになります。
- 学校は家庭の中に入り込む権限はない
- 家庭訪問に割ける時間は限定的
- 学校教育はどうしても教育の場が学校中心に作られており、家庭への支援が想定されていない
- 学校が連携できる外部機関も、「要請があれば動く」というスタンスなので、保護者の発信が必要
不登校への学校の対応、理想形はこのような感じ
不登校への学校の対応「理想形」は、大前提として、不登校に6つの段階を踏まえておく必要があります。これについてはこちらの記事でお伝えしています。子どもの心のエネルギーに着目し、心のエネルギーが溜まるように見守る、促す、というスタンスを理解しておきます。その上で大事なのは初期対応です。認知行動療法の観点から見ると、「学校を休み始めて3、4日」で体の変容が起きると考えられています。ですので、この期間を踏まえて早急な対応をする必要があります。
不登校の理想的な初期対応(最初の3日間)
学級担任にこだわらず、学校内における「良い関係のスタッフ」がすぐにコンタクトを取るようにします。また、できれば3日目には家庭訪問ができると良いでしょう。注意点としては、何度も紹介していますが、文科省の調査においては、不登校児童生徒が「最初に行きづらいと感じ始めたきっかけ」として、全体の3割近くが「先生のこと」をあげています。ですので、担任がコンタクトを取るべき、という従来の意識を学校側は取り払うべきなのです。
不登校の理想的な初期対応(1ヶ月程度の不登校)
まずは、早い時期で「教育相談部会」を行い、作戦会議を行うということです。学校の不登校対応において、まず基本になるのが担任の動き、次に教育相談部会ですが、この教育相談部会をできるだけ早い時期に行うことが重要になります。できるならば、これを2週間に1回程度、内容もただの情報交換会ではなく、収集した情報に基づいた作戦会議になるように意識して行います。その際、会議に保護者も様々な形を検討しつつ参加してもらえると良いでしょう。また、こういった対応の間に家庭訪問も適宜行われるかと思いますが、その際には以下のような提案をし、再登校について、強引に引っ張るのではなく、「軽く心をゆすってみる」ことをするのが有効です。
- 登校は行けるところまででOK。校門でも、近くのコンビニでも。
- 準備もなくていい。忘れ物があってもOK。服装も自由。
- 学校に着けば、教室まで行かなくても登校したことにする。
この期間の対応について、「学校なんかに行かなくてもいい」と早い段階で決め打ちするのも良くないですが、まだ元気そうだからと言って無理に登校を促すこともよくありません。初期対応では、その子自身の気持ちを「そのまま受け止める」ことが大切になります。
不登校の生徒に、プチ不登校の提案をする
子どもが1週間以上の不登校にいなった時点で、「プチ不登校」を提案するのも良いでしょう。「週に1回休みながら通う」「午後から通う」といった部分登校のプランを一緒に本人と話し合います。「行くか行かないか」ではなく、「無理なく行ける範囲で行こう」という現実的な提案が必要です。認知行動療法の行動活性化の考え方においては、動けない体になっていくことを防ぐことが重要です。無理なくできることを探す作戦会議をします。
不登校の中期対応(数ヶ月不登校が続いた場合)
ここでの対応はとても難しさがあります。専門家の意見も分かれるほどです。個人的には、ベースとしては6つの段階の中でどの段階に今子どもがいるかを見極め、それに応じた対応をする、ということが重要かと思います。次にもし可能であれば、認知行動療法の行動活性化の考え方がと入り入れられると良いでしょう。行動活性化の考え方においては、「体が動けない体に変容することを防ぐ」ということが主題になります。ですので、子どもの発言、状態に慎重に対応しながら、可能ならば外出行動を少しでも増やし、生活リズムの乱れも防いでいくことが大事です。
スモールステップで登校を促す
子どもの状態を見極めながら、可能なようであれば登校を促します。ただし、あくまでもスモールステップです。「行事なら参加できる」という子には、まず行事に出席できるように促しましょう。そういったきっかけができたなら、そこから週何回かの別室登校など、少しずつ生活空間を学校に近づけ、広げていけると良いです。
不登校が長期化した時の対応
学校は不登校が長期化すればするほど、主体的に行える支援が難しくなっていきます。ですが、「行事予定表だけは渡す」これは行った方が良いです。行事予定表を家庭に渡すだけなら本人へのプレッシャーにはなりません。一方、行事予定を渡すことすらしなくなると、「もう先生はうちの子は学校に来ないと思っている…」と想像し、絶望的な気持ちになってしまいます。他にも「万が一子どもが勇気を出して学校に行ったとして、(行事予定表がないと)行ってみたら校外学習、なんてこともある。そんなことになったら2度と学校に行ってくれなくなる」と思われることおあるでしょう。長期化し、学校が支援に苦慮していても、行事予定表を渡すくらいのことは必ず継続するべきです。
不登校が長期化した場合は、学校復帰よりも「人間関係復帰」を目指す
行動活性化の考え方でいくと、不登校が長期化している場合は「登校行動」よりもまず「社会的活動」や「人との交流」の活性化を目指します。活動の範囲が家庭の、より狭い範囲になってしまうことを防ぎ、家の外に出れるような体を持続できることを狙うのです。ですので、学校としては保護者と連携し、学校以外の、適応指導教室や習い事といった人と接することのできる場に子どもが顔を出せるように支援をしていく必要があります。
不登校の生徒、家庭への対応は、チーム学校として対応する
チーム学校」について、現場は勘違いしていることが多いです。「チーム学校」=「複数で対応すること」と思っている教員が多いのですが、「チーム学校」には厳密な定義があります。生徒指導提要において、以下のように定義されています。
学校内のスタッフ =「事務職員、指導教諭、教諭、養護教諭、SC、SSW」
スタッフの指揮系統=「校長、副校長、教頭、事務長、主幹教諭」
※SCはスクールカウンセラー、SSWはスクールソーシャルワーカーの略
ここで勘違いされがちなのが、SC、SSWが学校内のスタッフではなく、学校外の連携すべき関係者として考えられてしまうことです。SC、SSWも学校内のスタッフなので、積極的に会議にも参加してもらい、より密に連携して不登校対応を行うべきなのです。特にその両者は心理、福祉の専門家です。不登校になってしまった子どもを心理的に支えたり、外部機関と繋いだりする際に大変大きな力になります。
不登校の子どもの保護者はお気持ちをお大事に!保護者のメンタルケアもぜひ!
保護者は不登校支援の最前線で戦う立場になってしまいやすいです。ですので、一番疲弊しやすい立場でもあります。保護者のメンタルケアは必須です。メンタルケアについてこちらの記事でお話ししています。ぜひ参考になさってください。また、不登校については、その原因を家庭に求めてしまうことが多くあります。そんな中でさらに、見当違いのアドバイスを受けたり、責められたり、意見の食い違いがパートナーとの間で起こったり、と、自責の念にかられたり、周囲を否定したくなったりしたくなる出来事はたくさん起こり得ます。そうすると、元々内に秘めていた孤独感がますます強くなる、負のループに入るのです。良い人を見つけてその人と繋がり、孤独にならないことも大事な手立てです。相談先は以下のところがあります。正直、「そんなところ、何回も相談した!」という方もいらっしゃるかと思いますが、少しでも参考になれば、と思います。
- 不登校の親の会
- 教育支援センター(旧、適応指導教室)
- 教育相談センター(教育センター、教育相談所、教育相談室)
- 子ども家庭センター
- 児童相談所
- 民間、もしくは受診先のカウンセラー
まとめ
不登校の子どもの保護者は、様々な面から負担が大きいです。なるべくご自身のこともケアしながら、k今回の記事を参考に、お子さんへの対応をして頂けたら、と思います。学校が行う不登校対応について、現実と理想を知っておくのも重要かと思います。現実の対応、理想の対応を知ることで、学校側に適切に支援を求めやすくなります。学校と保護者、お子さん自身はすれ違いやすいです。こういった適切な対応を知っていただき、少しでもそのようなすれ違いのケースが減ることを願っています。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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