発達障害、中でもADHDの特性で悩んでいる、ASDで悩んでいる、そのような方、いらっしゃると思います。私自身も発達障害の当事者で、ASD特性も併せ持つ混合型のADHDです。今回は、そういった発達障害の実態や困り感、その対応法について、私自身の経験、学習した内容についてお話ししたいと思います。この記事を読めば、
- ADHD、ASDの特性やそれぞれが抱える問題とその対応方法について知ることができる
- ADHD、ASD両者に共通する課題とその対応方法について知ることができる
こういったメリットがあります。
ADHD、ASD(発達障害)の原因は育て方ではない
まず知っていていただきたいのが、発達障害の原因についてはまだ解明されていないということです。ただ、脳のいくつかの部分の働きに障害があるため、発達障害の症状が引き起こされているのでは、と考えられています。重要な点は親の育て方が原因ではないということです。
ADHDやASDと間違われやすい心の病気がある

発達障害の人に起こりやすく、なおかつ発達障害の症状と似ている病気というのがあります。こういった病気が発症すると、今困っている症状が、その病気のせいなのか、実は発達障害の特性の影響が出ているのか、という判断がつきにくくなります。医療機関を受診し、治療を継続しても生活の難しさが変わらない…、そんな時はこういった病気の影に発達障害が隠れている可能性があります。
- 強迫性障害
- 特定の考えにとらわれ、それを打ち消す行動がやめられない。
- 汚れている気がして手を洗い続ける…、など。
- ASDに似ている。
- PTSD
- トラウマが起こすストレス障害。
- 常に不安や緊張が続く。
- ADHDに起きやすく、ASDに症状が似ている。
- 双極性障害(躁うつ病)
- うつ状態と躁状態を繰り返す病気。
- 止まることなく話し続ける、突然関心や興味がなくなる…など。
- ADHDに似ている。
- パーソナリティ障害
- 性格が極端に偏っている病気。
- 気分の波が激しく、不安定。
- 人を操ろうとして嘘や悪口を言う。
- 発達障害の二次障害に似ている。
- 統合失調症
- 複雑な精神症状や意識の障害が起きる。
- 幻聴や幻覚に悩まされたり、考えや言動がめちゃくちゃになる。
- ASDに似ている。
ADHD(注意欠陥障害)の定義や特徴、その対応方法について

ADHDの定義は「不注意、多動性、衝動性」
まず、ADHDとは注意欠陥・多動性障害のことです。ADHDの特徴「不注意、多動性、衝動性」の3点です。診断には、アメリカ精神医学会の「DSMー5」の診断基準が用いられます。ここに書いている内容を要約すると、以下のようになります。
- 不注意に関する症状が顕著に半年以上継続している。
- 多動性および衝動性に関する症状が顕著に半年以上継続している。
- 不注意または多動性、衝動性の症状が12歳以前から存在していた。
- 不注意または多動性、衝動性の症状が家庭、学校など、二つ以上の状況で存在する。
- これらの症状が、社会的、または職業的にハンデとなっている明確な証拠がある。
- それらの症状が他の精神疾患ではうまく説明できない。
また、これ以外にもWISCのような知能検査等も重要な診断基準となります。診断には、かなり多角的な判断が必要となります。安易に「ADHDかな?」と判断せず、必要に応じてお医者さんに判断を仰ぎましょう。また、上記の症状は大人と子どもで違ってきます。大人になるにつれて一部の症状が落ち着いてくる傾向があるためです。以下のように違いが現れてきます。
- 個人差はあるが、大人の場合は多動性は弱まり、不注意が目立つ傾向がある。
- ADHDの症状が大人になっても残るのは、ADHDの子どもの3分の1と言われる。
- 大人のADHDは発達障害に気づくのが遅れているため、二次障害が起きることもある。
二次障害とは、生まれつきの障害特性に合わない環境で過ごし、無理に適応しようとして二次的な問題(うつ病、不安障害、PTSD、他にも「社会的に不適切な行動の誤学習」など)が起きている状態を指します。
ADHDは症状が変化するので、大人になって問題化することもある
障害とは、環境と個性の関係性で発現します。障害が重くても環境が整っていれば問題がないケースもありますし、障害がほとんどなくても環境が全く合わないせいで問題が起きてしまうケースもあります。それに対し、大人になると、環境は厳しくなることが多いです。要求されるレベルが高くなり、それによって問題が引き起こされるケースはたくさんあります。以下のような問題が多々起きます。
- 思いついてよく行動するが、挫折(ざせつ)する。
- 単純作業、雑務、会議が苦手。
- 段取りよく仕事ができない。
- 物事を先延ばしにしてしまう。
- 毎日の家事がうまくできない。
- 片付けができない。
- 事務的なことがきちんとできない。
ADHDが抱える問題への対応方法は色々ある
- 落ち着きのなさへの対応
- 落ち着きがない=フットワークが軽い、ともいえます。ADHDの人を相手にする場合には、ほめたり、おだてたりしながら、具体的な指示を出して、大きな広い心で対応すると良いでしょう。ADHD本人は、予定の中に「のんびり過ごす」というタスクを入れるのも良いかと思います。また、あまりにも落ち着かなかったりイライラするようであれば、カウンセリングを受けるのも良いでしょう。
- 段取りよく物事ができないことへの対応
- 単純作業や同じことを繰り返すことは、持久力の乏しいADHDの人には苦手な作業です。リラックスし、最低限のことができたらヨシとする心構えをもちましょう。また、物事を見切り発車で始めがちなのがADHDの特性の一つなので、物事を始める前に一呼吸おいて、段取りを考える、という習慣を身につけましょう。
- 片付けられないことへの対応
- 片付ける、ということもADHDの人には苦手な作業です。手順を減らし、短期集中する、という方法で解決しましょう。例えば「タイマーを設定し、15分だけでも集中する」「『よく使う大事なもの』『たまに使う大事なもの』『捨てるもの』の3つに分類する」など、短期集中でカテゴライズしていくような方法がいいでしょう。
- 苦手なことを先延ばしにしたり、すぐに忘れたりすることへの対応
- メモする、予定表を書く、タイマーやアラーム機能を活用する、玄関ドアに張り紙をする、などが考えられます。
ASD(自閉症スペクトラム障害)の定義や特徴、その対応方法について

ASDの定義は主に「コミュニケーションの困難さ」
ASDとは「自閉症スペクトラム症候群」のことです。「人との関わりが独特」「相互的なやり取りが苦手」「臨機応変に対応するのも苦手」といった特徴があります。ASDの診断基準として、アメリカ精神医学界のDSM-5があります。診断基準は、簡単に示すと以下のとおりです。
- コミュニケーション、対人関係にずっと困難を抱えている。
- 行動、興味がとても限定的。
- 症状が小さい頃から存在している(明らかになるのは後からでも良い)。
- 症状によって、社会や仕事において障害を引き起こしている。
- 障害の内容が、知的障害などの違う障害では説明できない。
生育歴にもその診断の元となるヒントがあります。ASDは以下のような特徴を現すことが多いです。
- 乳幼児期
- 視線が合わない
- あやしても笑わない
- 後追いしない
- 呼びかけに答えない
- 幼児期
- 言葉の発達が遅れる
- 他の子への関心が少なく、集団生活に馴染めない
- パニックを起こす
- 同じ遊びばかり繰り返すなど、こだわりが強く、食べ物の好き嫌いも激しい
- 感覚過敏の傾向がある
- 落ち着きがない
- 学童期
- 友達とトラブルを起こす
- 不安感を抱きやすく、特に新しいことが苦手
- 行事に参加できないなど、集団生活に苦労する傾向がある
ASDと診断されるほどではないが、その傾向が強い人もいる
ASDは正式名称「自閉症スペクトラム症候群」と言います。これは、自閉症と呼ばれていた障害の症状が、グラデーションのように強弱がある集団ということです。つまり、ASDの特徴には非常に弱い人からとても強い人まで、差がグラデーションのように少しずつ広がっている、ということです。ですので、環境との兼ね合いが診断までにいたるかに、大きく影響します。多少ASDの特性があっても、周りがそれを許してくれるなら、それは障害にならない、ということです。つまり、環境によってはASDでも問題なく過ごしている、診断も受けていない、という状況がありうる、というわけです。
ASDが問題になるケースは多々あるが、対応方法もある
ASDの特性が問題を引き起こすケースとその対応方法については、次のようなことが考えられます。
- 人付き合いがうまくいかない
- 基本のあいさつができるだけでも印象は大きく変わります。まずは「おはようございます」「こんにちは」を積極的に使っていくようにしましょう。あいさつの仕方に自信がなければ、ニコッと笑って軽くおじぎをするだけでも良いです。
- 仕事がうまくいかない、孤立しがち
- ASDの人は色々と問題を引き起こしてしまうことがあります。また、それに対して指摘してもらってもうまく受け止められない、気づかないということがあります。まず、家族や親しい友人にうまくいかない状況を具体的に説明して、それに対してアドバイスをもらい、それをきちんと受け入れる練習をしましょう。何度も知人等にお願いしていると嫌がられることもあります。そういう場合は、心療内科でカウンセリングを受けるなど、専門家を頼りましょう。
- 誤解されやすい
- 「真実であっても、正義であっても、状況が合わなければ周りに嫌われる」私もそうでしたが、ASD傾向があるとこのことを理解していないことが多いです。どんなことでも、まず相手の反応を考えてみる。そういったクセをつけ、すぐに口に出さないようにしましょう。
- こだわりが強く、問題になる
- ASDにとって、こだわりとうまく付き合うことは大きな課題です。「こだわりを全部満たせない場合は、その次に納得できるやり方というのを考えておく」「自分のこだわりは他の人にとっては重要ではない、ということを受け入れる」といった対応できると良いでしょう。
- 感覚がビンカン過ぎる
- 聴覚、視覚、触覚といった感覚が反応し過ぎる、という困難さがASDにはあったりします。これに対しては、周囲の人にそれを具体的に説明することから始めましょう。その上で、お互いが気持ちよく過ごせるよう、対策を行なっていけると良いです。
- 変化に対応できない
- 「見通しがもてるよう、できるだけ情報を集める」「変化が予想される場合は、予定をできるだけセーブする、体調管理を優先する」「変化はできるだけ複数重ならないようにする」といった対応が良いでしょう。
周囲の人が支援してくれると、ASDは断然活動がしやすくやる
ASD自身の努力に加え、周囲の支援があると、特性による問題が解決、緩和しやすいです。具体的には「やることのリストかや、手順表の作成など、視覚的な支援をする」「先の見通しが立てやすいように配慮する」「あいまいな指示はさけ、具体的なやり方をできるだけ示す」といった支援が効果的です。これらの方法を意識しするだけで、お互いが健やかに過ごせる環境が作れる可能性が大きく上がるかと思います。
ADHD、ASDに共通する問題はたくさんある

ADHDもASDもコミュニケーションが苦手なことが多い
ASDの方はまずその特性から、「言葉のキャッチボールが苦手=コミュニケーションが苦手」となりやすいのです。また、脳の働きの中で「他者の表情の理解(表情を見てその人を認識したり、その人の感情を予想する能力)」「他者の思考・感情の理解(他人にとっての事実、他人の感情」を理解する能力)」という部分が弱い、という特徴も報告されています。これらが弱いので、他者とのコミュニケーションに、より困難が生じやすいのです。
ADHDについては、比較的コミュニケーションについて指摘されることは少なかったりします。ですが実は、脳科学の観点から見ると、ADHDも「他者の表情の理解」や「他者の思考・感情の理解」が弱く、コミュニケーションに困難が生じる可能性が高い、ということがわかってきています。
コミュニケーションの問題への対応方法について、キーワードは「顔」
脳科学の観点から、こういったコミュニケーションの問題にどう対応したら良いか、その改善方法についての実験が行われています。ASDの方は、実験の結果、顔にしっかり注意を向けさせた場合は表情を理解する能力は一般的な方の数値と変わらなかった、という結果が出ています。そもそもASDの方は顔に興味がないので注意が向きづらいのです。ですので、ASDの方の対策としては、「顔に注意を向けてもらう」「顔のパーツを注意深く観察してもらう」ということが効果的です。ADHDの場合は、顔に注意を向ける、向け続けるという「注意」力の問題が影響しています。脳には、「注意」という力に作用する部位があります。それをうまくコントロールするためにマインドフルネスが良いと言われています。マインドフルネスについては、こちらの記事の中で紹介していています。
ADHDもASDも集団行動ができないことが多い
ADHDとASDの両方にある程度共通する特徴として、「報告、連絡、相談が苦手」「感情がすぐに表に出てしまう」「相手を怒らせてしまう」といったことがあります。これらの対応方法については以下のようなことが考えられます。
- 伝えたいことについて、目にみえるかたちでまとめる
- まず、誰に、何を、いつ報告するのか、これを書き出しておきましょう。次に、報告する要件、結論、理由、対策をメモに書き出します。そしてそのメモを見ながら落ち着いて報告することを心がけましょう。
- 相手への気づかい方法を、具体的に覚える
- 他の方なら自然にできることも、私たち発達障害者には難しいことがあります。気づかい、というのもその一つです。そこで、気づかいを具体的に整理し、覚えるようにしましょう。例として、「できるだけ相手が一人の時に声をかける」「まず名前を呼びかける」「『いいよ』と言われてから用件を話す」といったことが挙げられます。
- クールダウンの方法を覚える
- いわゆるアンガーマネジメント、具体的には「水などを飲む」「顔を洗う」「ゆっくり深呼吸を繰り返す」といった方法を覚えると良いかと思います。
- 事実だけを見るよう意識する
- 私たち発達障害者は、感情と事実をごちゃ混ぜにして過剰な反応をしてしまいがちです。これを防ぐために、感情を切り分けて事実だけを見るように意識しましょう。
- 口に出す前にいったん時間をおく
- 失言が多い場合は、まず、言葉にする前に少し時間を作って考えるようにしましょう。文字に書き出して冷静になるということも有効です。また、まず何事も肯定から入るということを覚えておくことも良いでしょう。
- 正しい話し方や態度を覚える
- 話し方や態度をあらためると、相手が怒らなくなる場合もあります。「視線を合わせる(難しければ目のすぐ下を見る)」「時々『うんうん』とあいづちを打つ」といったことができるようになると良いでしょう。
- 相手に近づきすぎない
- 「用がないとき=人との距離は2mくらい」「面と向かって話すとき=1mは最低限離れる」といったように、人との適切な距離を、具体的に決めてしまいましょう。
- あいまいな指示は具体的に聞く
- 指示があいまいだったり、具体性にかけるとすぐに誤解してしまうのが私たち発達障害者です。ですので、「なんかあいまいだな、よく分からないな…」、そう感じたら、すぐに具体的に聞き直しましょう。
- 自分の思いを紙に書いて整理する
- 紙に書くことで、頭の中で考えるよりも理解が進みます。頭の中だけで整理しようとせず、紙に箇条書き等で整理してから話しましょう。
ADHDもASDも気持ちの切り替えができないことが多い
これは私もずいぶん悩まされました。発達障害者にはいつもついて回る悩みかと思います。このことについては、脳科学の観点から考えていきます。実はこれまで発達障害については「こんな症状が出ているから、こう対応しよう」という話はとても多くあるのですが、「そもそも何でこんな症状が出るのか」については、あまり明らかになっていないんです。それが近年、脳科学の発達により少しずつ明らかになってきました。
脳には「注意」「目標の選択、情報の更新、維持」「不安」という機能がある
脳にはその部位ごとに幾つかの機能があります。その中の一つの機能が「注意」です。これは注意力が必要な時に活性化する機能で、この機能の切りかえが弱いと変化を嫌う、思考が固くなるといった影響が出ます。発達障害者においては、この機能の切りかえが弱いと考えられています。注意の他にも「目標の選択、情報の更新、維持について」という機能もあります。これは臨機応変さに影響の出る機能で、これも発達障害者は弱いとされています。「不安」は不安や心配なことに敏感に反応するという機能です。これが強いと変化を嫌い、同じことを繰り返します。この機能について、発達障害者は強いと言われています。
脳科学の視点からの解決方法
解決のためには「デフォルトネットワークの抑制」「扁桃体(へんとうたい)の過活動を意識する」「認知再構築法」といったことが考えられます。まず、デフォルトモードネットワークとは人が目を覚ました状態でリラックスしているときによく働く部位です。発達障害においては、このネットワークを抑制することで、「注意」「目標の選択、情報の更新、維持について」をうまくコントロールできるようになると考えられています。では、具体的にどうしたら良いでしょうか。ここでマインドフルネスが役立つわけです。マインドフルネスとは、脳や心を整える方法の一つです。実際にどのように行うかについてはこちらの記事で紹介しています。
次に、扁桃体とは、脳にある、不安に反応すると過活動を起こす部位です。この事実をもとに、認知行動療法を行うことで、不安をコントロールできるようにする、というわけです。認知行動療法についてもこちらの記事でお話ししています。ここでは2つの方法が考えられます。まず1つ目は、扁桃体がどれくらい活性化しているかを意識するという方法です。不安を感じた際に、「あ、今扁桃体が60%くらい活性化してるのかな。」と俯瞰(ふかん)してイメージをする。これにより、落ち着き、不安に圧倒されずに済むようになります。2つ目は、認知再構築法というものです。これは、「起こった事実」「それに反射的にどう反応したか」「本当はどんな反応が良かったのか」「最も良い行動はどのような行動だったのか」を記録し、自分の反応を振り返ることで反応のクセを知り、不安をはじめとした良くない反応をコントロールする、というものです。これらの手法により、「不安」をうまくコントロールできるようになると考えられています。
ADHDもASDも金銭管理が苦手
私も含め、発達障害の人は金銭管理が苦手です。金銭管理に影響する発達障害の特性についてお話しすると、発達障害、特にADHDの傾向が強い方に多い、「不注意」「衝動性の強さ」、発達障害の方に多い、「数字の感覚的理解力の弱さ」が金銭管理を難しくさせている、と言えます。不注意という特性は以下の様に現れることがあります。
- 支払うことを忘れる(各種支払い、公共料金、税金の滞納)
- 振り込み用紙をなくす
- 不要な物まで買ってしまうのでムダが多い(家計のやりくりが下手)
- 計画的に考えられない
- 家にあることを忘れて同じ物をいくつも買ってしまう
衝動性が強いという特性は、以下の様に現れることがあります。
- 欲しくなると止められない
- 待てない
- 本当に必要か考えずに即決(衝動買い)
- 衝動買いにより快感を得る
- 日頃より計画的に貯金をしたりしていない
- 思い立って買ってしまい、立ち行かなくなる(無理な各種のローンを組んでしまう)
数字の感覚的理解力の弱さは、以下の様に現れたりします。
- クレジットカードの限度額が理解できない
- そもそもお金を管理できない
ADHD、ASDの特性を踏まえた金銭管理の手立て
「不注意」という特性については脳科学からの視点でアプローチしてみましょう。「気持ちの切り替え」についてのお話しでも触れましたが、認知行動療法を行うとよい、と言われています。ここでは認知行動療法の中の「マインドフルネス」を活用しましょう。マインドフルネスについてはこちらの記事でも触れています。今回の場合、マインドフルネスの手法の中で、「坐禅」「瞑想歩行」「ボディスキャン」がオススメです。坐禅はまず以下のように準備を行います。
- あぐらを組み、頭から首、背中、腰が一直線になるように座る。
- 呼吸に集中する。
- 視線は下の方に向ける。
- 耳と肩、腰の骨が床に対してまっすぐ(垂直)になる様に座る。
- 背骨を下から積み上げていくようなイメージで上に伸ばす。
手順は以下の通りです。
- 呼吸に集中する。
- 呼吸以外のこと(邪念)が気になってくることに気づく。
- 気になったことを「邪念である」と確認し、呼吸に集中し直す。
次に瞑想歩行です。歩行している際の感覚をしっかり捉え、集中することがポイントです。
- 歩く時に地面に足がつく感覚、足が地面から離れる感覚に集中する。
- 「かかとが上がる」「つま先が上がる」といった細かな動作にも集中する。
- 外からの刺激には目もくれず、一心に足と地面の感覚に集中する。
最後にボティスキャンです。体が感じている感覚をしっかり捉えましょう。
- 目を閉じて、自分の姿勢を遠くから見ている様に思い浮かべる。
- 頭の先からつま先まで、体の部分に順番に意識を集中させていく。
- 手や足、頭の角度に意識を集中させる。
- 途中で浮かぶ、ボディスキャンと関係のないこと(邪念)に気づく。
- 気になったことを「邪念である」と確認し、体の部分に集中し直す。
- 一通り終わったら、姿勢を変えてもう一度、1から始める。
衝動性の強さへの対応としては、買うことにブレーキをかける工夫をするということが有効です。具体的には以下の通りです。
- 買い物かごに物を入れる前に考えるクセをつける
- 買い物リストを作ってから買い物に行く。
- 預金の残高を常に意識するクセをつける。
- ネットを見過ぎない。
- 買い物以外でのストレス解消方法を身につける。
数字の感覚的理解力の弱さへの対応に関しては以下のような対応方法があります。
- 銀行口座を生活費用、貯金用など、用途に応じて分けておく。
- 使う前に一定額を決めて先取り貯金するようにしておく。
- 財布の中のお金は少額にする。
- お金を下ろすときは決まった額だけ下ろすようにする。
- クレジットカードは持たない。
ADHDもASDも、節約する意識をまず持っておくべき
私も含め、発達障害の人は散財しやすい傾向にあります。脳の特性上そうなりやすいのです。だからこそ、節約のできる考え方を強く意識して、無駄使いを無くし、お金の不安を減らしていきましょう。ADHDは衝動性が強く、ASDは収集グセがつきやすい、こういった傾向から衝動買いをしやすいです。ですが、衝動買いは失敗のもと。後から後悔することがほとんどです。ですので、予定していた物でないものを、急に買いたいと思ったら「一晩寝かしてから買うかどうか決める」コレを鉄則にしましょう。本当に必要な物なら、一晩たった後でも欲しいと思うハズです。
「今日の予算を決めてから出かける」というのも有効な手段です。使い方に計画性があるかないか、これが、節約できる考え方ができる人とそうでない人の違いの一つです。出かける前に「今日使えるのは〇〇円まで」と予算を決めておきましょう。そうすれば、多少予算から外れることはあっても大きく使いすぎる可能性はかなり減ります。予算を決めるだけでは難しい、という人は予算分しかお金を持って行かないというのも手でしょう。
「1日1回サイフをきれいにする」これも大事なポイントです。私たちのようなADHD傾向が強い人間は、サイフの中がぐちゃぐちゃ、というのはあるあるですね。でもそんな状態だと、サイフにいくら入っているかがパッと見でわからず、残りがいくらなのかを意識しづらくなってしまいます。「1日1回サイフをきれいにする」コレをクセにして、サイフの中身を「見える化」しましょう。
その他にも有効な手段として、「『やらないこと』を決める」「『3秒以内に捨てる』クセをつける」「衣服の量を決め、増やさない」さらには「スキマ時間に読書する」「睡眠の時間をしっかりとる」という方法もあります。
ADHDもASDも特性が大きく仕事に影響する
発達障害は仕事に影響してしまうことが多々あります。まず1つ目の影響は「やるべきことも後回しにしてしまう」ということです。発達障害においては、時間感覚が弱い、脳の報酬系の働きが悪い、注意があちこちに行くといったことが影響し、苦手なことに対してやる気が起きにくいという傾向があります。これが、後回しの原因となるわけです。ではどうしたら良いのか。これについては以下の対応が考えられます。
- 自分なりのやる気スイッチを見つける
- 報酬系の動きが弱いので、ごほうびを決めたり終わった後の結果を想像し、達成した時の効果をより一層強くイメージできるようにすることが良いでしょう。また、動き出したら逆にスゴイ集中する、という特徴も発達障害にはあるので、とにかく手を動かしてみるというのも良いと思われます。
- 締め切りを「見える化」する
- 時間感覚が弱いので、アラームをセットする、カレンダーなどでカウントダウンする、人に声をかけてもらう、といったことが効果的かと思われます。
- 気が散らないよう環境を工夫する
- 仕事の場では、仕事と関係ないものをできるだけ排除する、ということが一番効果的かと思います。それでも集中できない場合は、気になったことはメモを取って終わりにし、すぐに仕事に戻るとか、自分がすべきことをリストかしておき、時々確認するクセをつける、といった対応も良いでしょう。
次は、「関心が移りやすい、集中しづらい、多動性がある=仕事に集中できない」という点です。こういったことも発達障害のよくある症状です。これらが悪影響を出さないようにするには、以下のような対応が良いでしょう。
- 集中できる時間を測って小分けに作業する
- まずは仕事にどれくらいなら安定して集中できるのか、時間を測ってみましょう。その時間で作業を小分けに行なっていきます。注意点は、その間の休けいは5分など、短時間にすること。休けいばかりに時間を取られないよう、調整をしましょう。
- 気が散らない環境を工夫する
- 後回しの対策と同様に、仕事の場では、仕事と関係ないものをできるだけ排除する、ということが一番効果的かと思います。
- 普段から適度に体を動かす
- 普段から適度に体を動かすクセをつけておくと、多動性が出にくくなることがあります。ランニング等、適度な運動を普段から心がけましょう。
さらに、「こだわりすぎる、細かいポイントばかり見すぎて大事なところを見逃す」これも発達障害、特にASD傾向の強い方には多い特徴です。対策は次のようなことが考えられます。
- 100%より70%くらいを目指す
- 仮に成果が100%でも、しめきりに遅れては意味がありません。ですので、常に70%で提出する、これを意識すると良いかと思います。ミスを怖がらない、ということも大事なポイントでしょう。
- 上司に相談し、ポイントを確認する
- ポイントを見きわめる、ということはとてもあやふやで、ASD傾向のある方にはとても難しいことです。ですので、上司に相談する、ということで解決しましょう。一人で悩んで時間を過ごすより、すぐに指示を聞く方が効率的です。
他にも「うっかりミスが多い」「整理が苦手で物をなくす」「時間に遅れる」「約束を忘れる」というように、仕事に大きく影響しそうな特性、行動が多々あります。これらについても、メモを取る、早めに行動する、環境を整える、などして対策していきましょう。
ADHD、ASDに共通する治療法、対応方法もある

発達障害については、完治する、ということは現在のところありません。ですが、さまざまな治療法を用いて、その特性で起こる困り感を解決することができます。
環境調整法
発達障害の特性に合わせ、さまざまなツールを活用したり、周囲の協力や配慮を得たりしながら生活や活動がしやすいように環境を整えていく方法です。
認知行動療法
ざっくりと言うと、社会マナーに反した行動や人を不快にしてしまう行動に対して、認知の歪みを修正することで、場にふさわしい行動をとることができるようにしていくという治療法です。詳しくはこちらの記事でお話ししています。
SST(ソーシャルスキルトレーニング)
社会生活で必要なコミュニケーション能力、対人適応能力、作業を遂行する能力を、どのような場面でもできるように訓練していくトレーニング方法です。
薬物療法
治療薬(コンサータ、ストラテラなど)によって一時的に症状をコントロールしたり、二次的に生じている症状や障害の治療を行う治療法です。特にADHDの症状をコントロールするのに有効です。
日記療法
カウンセリングで行う心理療法の一つです。病院で治療を受けるのにあたり、診療時間というのはごく短時間に限られてしまいます。そんな中で医師が本人の全ての状況を把握することは難しく、信頼関係を築くことも簡単ではありません。そこで、本人に普段から日記をつけてもらい、それを活用して診療を行う、という方法があります。それが日記療法です。以下のような手順で行います。
- 本人が1日の体験を日記に書く
- できるだけ毎日書く
- 文章量は数行で良いので、良かったことも悪かったことも書く
- 日記を元に医師等によるカウンセリングを受け、アドバイスをもらう
- 対応策を実行する
- 問題や悩みを受け入れたり、改善できるようになる
家族療法
治療に家族も一緒に参加する治療方法です。家族が協力的な場合、一緒に治療に取り組んで、家庭ての接し方を変えてもらうのも有効です。少しずつ意見を調整して歩み寄ることで、家庭でのさまざまな問題の解決を図ります。また、両親や兄妹など、家族にも発達障害があったりその傾向がある、というのはよくあることです。そういったケースの対応にも効果があります。
ADHD、ASDの子どもへの対応での注意点

発達障害において、最も難しい問題の一つが、家族との関わりです。最も密に接しますから、問題が起こることも多いのです。ですので、家族だけでその困り感を抱え込まず、ぜひ医療機関や関係のサービスを利用し、みんなで本人を支援していく、という体制を作っていきましょう。大前提として、家族だけで抱え込まないようにしていただければ、と思います。
ASD、ADHDはアタッチメント(愛着)の形成が難しい
この問題についてはこちらの記事で解説しています。アタッチメント(愛着)とは、主に乳幼児期に養育者との間で作られる基本的な信頼関係です。ですが、発達障害の子どもは、アタッチメントの形成が遅れたり、適切に形成せず、二次的な障害に繋がることが多いです。ですので、発達障害の子どもに対してはアタッチメントの形成を適切に行うことが重要になります。適切なアタッチメントの形成方法についてもこちらの記事で色々とアタッチメントの形成のポイントをお伝えしています。ですが、あれもこれもやらなきゃ、となると保護者の負担が増え、保護者がいっぱいいっぱいになってしまいます。保護者の方は、学校、医療機関(精神科医、カウンセラー)など、利用できるサービス、関係機関と協力して子どもの対応にあたるのが良いかと思います。
ASD、ADHD児に脳科学の視点から、やってあげたいことはたくさんある
次は、脳科学の観点からわかっている、「親から子に行うと良い13のこと」を紹介します。以下がその内容になります。
- すべきことは正確に伝える
- 冷静さを保つ
- 小さい頃から多くの職業に触れさせておく(進路選択)
- 起こるかもしれない変化を説明し、どうなるか分からないことを減らすようにする
- 発達障害のお子さんは不安を感じやすく、変化を嫌う傾向にあります。不安は学習の効果をさげ、プラスの影響もないため、できるだけ取り除いてあげましょう。変化を嫌う背景には「変わった先がどのようなものかが分からない」という気持ちがあります。起こりうる変化を説明し、どうなるのかが分からないことを減らしてあげましょう。
- 子ども自身の中にある感覚や欲求を把握できるよう、親が手助けをする
- 発達障害のお子さんは、自分の内部にある感覚、例えば眠気・空腹・疲労といったものに鈍感であったり逆に敏感であったりします。そういった感覚とどう付き合っていくのか、それを具体的に教えてあげましょう。例えば、夜更かしをしてしまった翌日に「昨日寝てないから今日はすぐ眠くなりやすいからね。」と言葉かけしたり、空腹でイライラしがちなお子さんに対し、「お腹が空くとイライラしちゃうよね。」と説明してあげたりするなどといったかたちです。自分の中で何が起こっていて、それがどう作用しているのか、理解しやすいようにしてあげると良いかと思います。
- 努力が報われるという経験を与える
- 分析して優先順位をつけることを教える
- 発達障害の特性として、マルチタスクが苦手、というものがあります。これに対し、小さい頃から物事に優先順位をつける訓練をしておくと、マルチタスクに対する混乱がだんだん和らぐようになっていくと脳科学の観点からは考えられています。最初は難しいと思いますが、早めに訓練し、将来に備えておくと良いかと思います。
- 情報の変換を行う
- 発達障害をもっている場合、視覚的な情報と聴覚からの情報で、理解できる能力に差があることが多いです。ですので、話した方が良いのか、メモで示した方が良いのか、そういったところを把握し、お子さんの理解の良い方に変換してあげるようにしましょう。
- 具体的なものを抽象化し、他の具体的なものに落とし込むサポートをする
- 例えば「叩いてるちゃだめ、と言われたから蹴った」こういう子がいるとします。これが屁理屈ではなく本当にそう感じているケースがあるのです。ときには物事を抽象化、大きくくくって説明し、それが具体的にどんなことを含むのか、というところまで説明してあげましょう。このケースで言うと、「叩くのは暴力。暴力を振るっちゃだめ。」と説明し、さらに、暴力とは何か、暴力には叩く以外に何が含まれるのかまで説明します。それにより、暴力全体を止めることにつながるかと思います。
- 「切り替えコスト」を小さくする
- 「切り替えコスト」とは、注意の対象をAからBに切り替える際にかかる労力のことです。発達障害のお子さんは、このコストが大きく、切り替えによって疲労感が残りやすい傾向にあります。そしてその割に結果が残らない、という傾向もあります。ですので、できるだけあれもこれもと詰め込むことは避け、その日の目標はこれだけ、というように切り替えの場面を少なくしてあげましょう。
- 答えがない疑問には向き合わないようにサポートする
- できることに集中し、できないことには悩ませないようにする
- 世の中には、自分でなんとかできることと、そうでないことがあります。自分で何とかできるのは自分に関することだけです。他人の行動や考えなど、自分の力で変えられないことに執着しないよう、自分にはどうにもならない、ということを理解させてあげましょう。繰り返し話すことで、徐々に理解が深まってくるかと思います。
- 負のらせん階段を一緒におりない
- ここで言う「負のらせん階段」とは悪い可能性を想像したことを足がかりに、さらに悪い可能性や考えにはまっていく、という状態を指します。発達障害の子どもは不安を感じやすいです。ちょっとしたことで不安を感じてしまい、それがエスカレートしてしまうこともあります。子どもが悪いことを話している際に、話を聞くだけでなく共感までしてしまうと、この不安のエスカレートに加担し、「負のらせん階段を一緒におりる」状態になってしまいます。こういったときには、話を聞いてあげるものの、同じ感情にはならないよう、注意をしましょう。
ADHD、ASDの大人への対応も家族は配慮できると良い

ADHD、ASDの大人への対応を考えるのにあたり、大人の発達障害と子どもの発達障害で相談先が異なることに注意です。大人の場合は、病院の「精神科」、「心療内科」を受診します。ただ、発達障害については診断が難しく、経験のある医師も限られている、ということがあります。下調べをし、信頼のおける医療機関を選べると良いかと思います。発達障害の相談先や受診先が分からなかったり、近くに適切な医療機関が見つからなかったりする場合には、地域の自治体や保健所、精神保健福祉センターなどに問い合わせましょう。発達相談支援センターに相談する、という方法もあります。
発達障害者支援センターは発達障害の専門機関
発達障害のある人やその家族の、生活上の問題や悩みを解決するために助言や支援をしてくれる専門的機関です。医療機関を紹介してくれるほか、活用できるサービスなどについて教えてくれます。
ADHD、ASDの大人は「二次障害」を起こしやすい
発達障害がベースにあることにより、二次的に発生する別の健康上の問題を二次障害と言います。大人の発達障害では、ほとんどのケースでこの二次障害(うつ病、引きこもり、睡眠障害、社交不安症、パニック障害、依存症など)が起こると考えられています。発達障害の治療と並行して、二次障害への治療も行うことになります。二次障害の治療は薬物療法(抗うつ薬、抗精神病薬、気分安定薬、抗てんかん薬、睡眠薬など)がメインです。
逆に、二次障害が発達障害より先に明らかになり、そこから医療機関を受診した結果、発達障害が分かる、というケースもあります。そしてさらに、二次障害によって発達障害が隠されてしまう、というケースもあります。症状の表面だけをとらえていると、二次障害と発達障害は見分けがつきにくいのです。そういったことからも、勝手に判断をせずに医療機関を受診すること、受診する際には下調べをして信頼できる医療機関を選ぶことが重要になってきます。
ADHD、ASDとの向き合い方は難しい
発達障害、といきなり言われてもなかなか受け入れられないこともあります。ですが、診断されることにより、苦手なことへの対応方法や自分の知らなかった得意なことが分かることもあります。また、これまでの生活の中で発達障害の特性からばくぜんとした不安を抱えてきた方の、その不安が解消される、ということもあります。自身の生きにくさを解消するとともに、自信をもって人生を歩んでいくために、発達障害について診断を受け、それを受け入れることはとても有意義なことと言えます。一方、注意点としては診断名にとらわれすぎない、ということがあります。ASDやADHDといっても、その現れ方は人それぞれです診断名より、その診断で判明した自身の個性、特性に着目する方が良いでしょう。
ADHDやASDの家族に起こりやすい症状もある
発達障害は家族による支援が重要となりますが、一方で発達障害の特性の影響で、家族関係がうまくいかなくなる、ということも多いです。例えば「カサンドラ症候群」というものがあります。これは正式な病名ではありません。ですが、広く知られている症状です。発達障害(特にASD)のパートナーとの意思疎通が難しく、その結果として大きな不安を抱え、ストレスから心身に不調をきたしてしまう、というものです。このように、家族に過剰な負担がかからないよう、利用できる支援をなるべく利用する、という考えも必要かと思います。
ASDやADHDなどの発達障害者が利用できる支援機関
- 発達障害者支援センター
- 発達障害のある人の生活全般について相談や支援をしてくれる
- 他の就労支援機関等の連携や紹介をしてくれる
- 障害者職業センター
- 就労相談や作業訓練、対人訓練、就職先の紹介やジョブコーチの派遣をしてくれる
- 地域若者サポートステーション
- 15〜39歳までの引きこもり、不登校の若者が対象
- 企業での就労体験やコミュニケーション訓練をしてくれる
- ハローワーク
- 「専門援助部門」で相談を受け付け、就労を支援してくれる
まとめ
発達障害、特にADHDとASDは特性が似ている部分も多く、原因は違っても困り感は同じ、なんていうことも多いです。特に両者に共通するのが、「社会生活に影響する特性が多い」ということです。特性を早めに理解し、その対応をしっかり理解しておくと、社会生活が少しでも楽になるかと思います。私も当事者なので、しっかり頑張っていきたいと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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